肥満になりやすいインドの食事事情

インド人の食生活

インド人の食事

インドの食文化はイタリアンやフレンチと並んで世界的にも有名ですが、香辛料を多く使う以外はインド料理の中でも地域や習慣、文化によって特徴が異なります。日本ではインド人が毎食カレーを食べていると思っている人が少なくないと思います。確かに我々日本人から見ると全てカレーの一種に見えるのですが、そもそもカレーというものがインドには存在しないという説もあります。私達がいうインドのカレーは香辛料を多用した料理のことをいい、その一つ一つには名前があります。一説には「カレー」というのはタミル語の食事を意味する「Kari」と言われています。インドの旧支配国イギリスがインド料理をカレーとして取り入れたことで、カレー=インド人の料理という考え方が普及したのです。

実際、インド人の食事はほとんど毎食が「カレー」です。具材や使っているスパイス、作り方は様々なようですが、各々好きな「カレー」をチャパティーと呼ばれる小麦粉をこねて伸ばして焼いたもの(薄いナン)と一緒に食べています。インドの食事作法は基本的に手を使います。インド人は右手を浄、左手を不浄と考えており食事中に料理に触れるのはきれいな右手のみとされています。欧米の文化に慣れている都会の人以外は基本的にスプーンやフォークはすすんで使いません。親指、人差し指、中指の第二関節までを使うのが上品な作法と言われており、筆者もインド人の先生に教えてもらいながらやってみましたが、これが意外と難しいのです。インドに行った際はチャレンジんしてみてください。

インド人に肥満が多い理由

インドでは肥満が社会問題になっており、近年では健康食品やスポーツジムが流行りだしています。そう、インドは肥満大国なのです。インド料理は主食がチャパティーという小麦粉を使ったものであり、カレーには多量の油が使われています。また味が濃いものを好むインド人はスパイスも大量に使うため、1食あたりのカロリーは高くなります。インド人に肥満が理由はここにあります。

インドではスポーツジムが多数あり、中間層中心に会員数は伸びています。しかし、それ以外では運動する環境が整ってないのです。外でランニングするにしてもインドの交通状況を見れば難しいことなのは一目瞭然で、広場や運動場も整備されていない印象です。

インド生活の食事

自炊

インドでの滞在、旅行に行って体を維持したいのであれば、自炊が最もベストな方法です。カロリーをコントロールできる自炊は健康維持のためには欠かせません。インドの食材は大変安く、特に野菜は買う場所を選べば日本の4分の1程度で仕入れることができます。健康管理はインド生活を楽しむ上でも最も重要なので、自炊はおすすめです。

デリバリー

インドはデリバリー文化が普及しており、デリバリーアプリを使うと大体のお店が料理を運んでくれます。これは非常に便利で、かつデリバリー料金も高くないため忙しい時や手軽に食事を済ませたい時におすすめなツールです。

外食

インドにはインド料理の他にイタリアンや中華料理、東南アジア料理から日本料理まで様々なジャンルの食事を楽しむことができます。特にデリーなどの大都市では食のグロバリゼーションが進んでおり、世界の食事を楽しむことができます。

インドでの食生活の注意点

インドの食生活で気をつけなければならないことは2つあります。1つ目は衛生面です。インドではここの意識が低いため、自分自身でも注意が必要でしょう。水道水を飲まない、手洗いうがいといった基本的なことは守るようにしましょう。

インドヨガ留学の食事

インドヨガ留学中の食事は全てベジタブル食になります。健康的な食事を管理されているため、食生活が乱れる心配はありません。1日3食の規則正しい生活を送ることで良い生活習慣を整えることが可能です。

インドで感じた食事と人生のつながり

インドの食事

新鮮な食材が豊富

混沌としたインドという国に来て毎回驚くことは食材がフレッシュなことです。特にインド人にとって、スパイスの鮮度はとても大切なことです。スーパーマーケットや商店でたくさん並んでいるいる箱入りスパイスの製造年日をチェックすると大抵パックしてから3ヵ月未満なのです。それだけ、商品の回転も速いのでしょう。各家庭でもスパイスの鮮度が重視されていることが伺えます。

インドの家庭では、カルダモンや、スターアニス(八角)、クローブ(丁子)などの種子系スパイスはスパイスひき屋さんにひいてもらったり、料理する直前にすりつぶすというのが一般的です。パウダー状になってしまったものでは、スパイスに慣れていない私達には気付かないようでも、インド人には香や成分に乏しく感じられるそうです。
麦やミレット(ひえ、粟、キビ等の英語名での総称)なども、鮮度が重要!ひいて、粉にしてから時間の経ったものは風味に欠けるのです。

それゆえインドで食べるチャパティがおいしい理由は、粉の鮮度にあるのです。ミルクもスパイスも新鮮だからチャイスタンドのチャイがおいしいのです。味だけでなく、風味を楽しむのがインドの食です。それを手で直接触れて口にする。インドでの食事では、スワディシュターナチャクラ(味覚)と共に、ムーラダーラチャクラ(嗅覚)とアナハタチャクラ(触感)がいつもより 刺激されてることに気がつきましたか?

カロリー計算ではなく消化重視

私達が日頃、便秘や下痢になったり肥満になることはインドのアーユルヴェーダでは「未消化」による「アーマ(不純物)」が原因とされています。私達が口にするものは消化されて初めて、吸収され、残ったものが排泄することができますが、消化が不十分だと、食べ物が消化管を通っていかず体に長く滞留し、それが毒(アーマ)に変わるのです。

インドでは身体や排泄に不調を来たすのは、「自分の処理能力を越えた食べ物」という概念が浸透しており、消化を助けるための工夫が食べ方や調理法でそこここに見られます。毎食といっていい程出会うクミンや、レストランの会計時にサービスされるフェンネル等は消化促進の代表的なスパイスです。日本では牛乳やバター、マーガリン(食べれるプラスチック)等を製造販売すると国から補助金が出るのですが、ギーやバターミルク等は対象外なので、日本ではあまり製造されていないため、なじみがありません。しかし、ギーやバターミルクという乳製品は消化と栄養吸収にたいへん優れているもさることながら、その味はたいへん美味。インドの食卓でいつでも見かけるものです。

不要物をとらずカロリーを摂る

西洋文化で一般的なカロリー計算というのは、単なる目安に過ぎず、人間の身体は「△△カロリー食べたから肥る」という単純なものではありません。
例えば同じ500キロカロリーのコンビニのお弁当と普通の白ご飯を比較してみましょう。コンビニのお弁当にはたんぱく質や炭水化物だけでなく、多くの脂質や繊維が含まれており、これを消化し、自分の身体に有用なエネルギーになるまで分解するために、多くの種類の消化酵素が必要となります。

一方、ご飯では単一品目のために消化酵素が少なくて済み、消化器官にかかる負担も少ないためにより多くの量を消化できるという訳です。加えてコンビニのお弁当の場合、保存料や着色料といった本来ヒトが口にすべきでないものがたくさん入っておりこれが一層消化を困難にし、消化しきれなかったものが身体に蓄積し肥満を呼びます。壊せないもの、排泄できない不要物が身体にたまった結果、肥満になるのであって、カロリーが高いために肥るのではありません。消化ベースの考え方というのは、モノをどんどん売りたい消費社会とは逆行するもので現代日本ではあまり一般的ではありません。消化できる量をというのは、ヒトそれぞれまた体調によって大きく変化するものです。インドでの食事を通して本来の自分の消化力に目が向くようになるでしょう。

霊性を感じて生きる

ベジタリアンの国インド

インドは台湾やバリ島と並んでベジタリアン天国と呼ばれる程、菜食主義のためのオプションが多く、配慮もなされている土地です。ヨギが増え、健康な食生活のためとに色んなダイエット(食餌法)が脚光を浴び始めた日本ですが、米国食肉産業支援のための奴隷と化しているフード業界では動物の肉や肉のエキスの入ってないメニューを探すのがまだまだ難しい状況です。比べてインドでは常に菜食主義者用のメニューというのが用意されていることや、菜食主義者が誤って肉を口にすることのないように線引きが明らかで、各々の選択肢が尊重されています。初めてのお宅に招待される際は、食事の傾向を尋ねられることでしょう。

インド人が肉食をしない理由

菜食主義者の多いインドでも「肉食をしない理由」というのは様々です。育成過程で化学肥料や抗生物質などのクスリ漬けになった動物の死肉によって身体を汚染したくない。や、肥りたくない。といったような健康志向型や、動物の死肉によって自分の纏うエネルギーが高次元に上がらない。という波動重視型。殺されるためだけの生命を作るシステムに加担しない。というカルマ思考型など。私は菜食主義者だという人々によくその理由を尋ねるのですが、一度ブラフマー層の友人の母親が「私達はヒトの見本になる存在として産まれているから(肉食しないの)です。」という答えを聞いたときには頭の下がる思いでした。

ヨガを深めてゆく上で避けては通れない概念「アヒムサ(非暴力)」と多くの犠牲の上に自分の存在が成り立っているというパラドックス。
「動物の肉を食べる/食べない理由は何か?そして、その選択による影響は社会や個人のたましいにどのように作用しているか」という問いかけから、自分以外の生き物とのつながりや、社会とのつながりの中にある宇宙の法則が必然的に見えてくることでしょう。

まとめ

「食べること」を通して、自分自身の内と外へのつながりを見つめ気付くことのできる国インド。日本のモノゴトを型にはめた見方を飛越えて、社会の実相を見つめ、たましいの声に耳を傾けにインドの濃密な空気の中へ自身を浸しにゆきませんか?インドの食事はあなたのたましいを解き放つ鍵を授けてくれるはずです。インドは食と生のつながりをダイレクトに感じる国なのです。

リシュケシュ滞在中に発見したおすすめのアシュラム5選 

リシュケシュ観光に行ったら行きたいアシュラム

ヨガの聖地リシュケシュでは多くの外国人観光客がヨガを習うために訪れています。彼らにとってリシュケシュへ来る目的はただこの場でヨガが生まれたからという理由だけではありません。リシュケシュには多くのアシュラムが点在しています。アシュラムとは「精神的な修行する場所」という意味を持ちます。インドには数多くのアシュラムがあるのですがその多くは外国人が入ることを許されていません。しかしリシュケシュにあるアシュラムのほとんどが外国人を受け入れています。そのため世界中の修行者や観光客がヨガをするためにここリシュケシュへと足を運ぶのです。

アシュラムとは

前述したようにアシュラムとは「精神的な修行をする場所」という意味です。多くの修行者がアシュラムをヨガ道場として通っています。アシュラム内では禁酒・禁煙・菜食・静寂が遵守されています。基本的にアシュラムは1日で出てもいいですし長期滞在も許される自由な雰囲気です。また朝から夕方までレッスンがありますが受けない人も多く、滞在者のなかではアシュラムを宿代わりに使う人も多いようです。

おすすめのアシュラム5選

ヨガの好みや、先生との相性は人それぞれですが今回はリシュケシュで人気であったり、日本人から好評のアシュラムを紹介します。

シヴァヨガピース~Shiva Yoga Peeth~

シヴァヨガ

shiva yoga Peethはインド政府公認のリシュケシュを代表するといっても過言ではないヨガスクールです。街中にあちこちからシヴァヨガの看板があることからいかにこのスクールが人気がかを伺うことができます。ドロップインで150Rsから受けることができます。ヨガ教師養成スクールも行われていることから、世界中からヨガを本格的に学びたい人たちが集まります。世界のヨガマニアたちの空気に当てながら本場のヨガを体験してみたい人にはおすすめです。

ニルヴァーナヨガ~Nirvana Yoga~

ニルバーナヨガ

キイロイ家ゲストハウスの隣のホテルHotel Vyasでやっているヨガ教室です。ドロップインだと200Rs。先生は中国で10年間ヨガを教えた経験を持っており、最近リシュケシュでホテル業とヨガを始めました。ヨガの種類はハタヨガ、ヴィンヤサヨガ、アシュタンガなど様々なリクエストに柔軟に対応してくれます。まだ始めたばかりだからなのか、少人数のためアットホームな雰囲気で丁寧に指導してくれるのが特徴です。なお、ホテルに泊まると1回ヨガレッスンは無料になるそうです。

サイヨガ~Sai Yoga~

サイヨガ

ドロップインだと200Rsのヨガ教室です。ヨガの内容はベーシックな感じで、シヴァナンダヨガ系ですがシュヴァーサナを挟みながら行うので体力的には初心者の方にも優しいレッスンです。もの足りなければリクエストも可能です。場所は先生のご自宅の一室で開かれています。天気の良い日は山に囲まれ綺麗なガンジス川が一望できる屋上でやるときもあります。またサイヨガの人気の一つは先生の陽気な人柄です。ぜひ訪れた際は実際に先生の魅力を確かめてみてください。

Rajendra Yoga & Wellness Center

ラジョンドラ

カフェおかえりの2階にあるヨガセンターです。日本人がとても多くレッスンを受けるアシュラムです。ヨガ初心者でもわかりやすく丁寧な指導をしてくれるので基本からヨガを習いたい初心者向けのアシュラムです。また食堂には日替わりのターリー定食があるのでインドのカレーに飽きた方はぜひ日本食を求めて、ついでにヨガで一汗かいてみてはいかがでしょうか。

アーナンド・プラカーシュ~Anannd Prakash~

アーナンド

女性先生が教えてくれるアシュラム。女性の方でインド人男性の先生のアジャストが気になる方は、このアシュラムがおすすめです。内容は陰ヨガと思ってしまうぐらいかなり長めのキープ時間でゆっくりとアーサナを取り、痛くない程度の時間のキープをして身体の変化など体感力UPが期待できます。アジャストは少ないですが、自分のアーサナ・身体に意識を向けたい人におすすめです。

まとめ

いかがでしたか。今回、紹介したおすすめのアシュラムはほんの一部に過ぎずリシュケシュにはまだまだ魅力的なアシュラムがあります。長期滞在したい方も大抵のアシュラムは1回からレッスンを受けることができるドロップインを受け入れているのでお試しで行ってみて気に入ったらそこで長期滞在、気に入らなかったら他も色々回っていくなどといった方法を取ってみてはいかがでしょうか。

インドヨガ留学中に行くべきレストラン・カフェ5選

ヨガの聖地リシュケシュはベジタリアンの街です。アルコールも禁止されています。アルコールが欲しい場合は隣町まで買いに行かなければなりません。しかしだからと言ってリシュケシュでの食事は美味しくないかというと、そうではありません。リシュケシュには色々な食べ物があるので、全てがベジタリアン食でも飽きることなく生活することができます。今回はベジタリアンではない方も満足できるようなリシュケシュの美味しいレストランを紹介したいと思います。

リシュケシュのレストラン5選

60’s

60's

リシュケシュといえばビートルズがヨガ修行をするために訪れたことでも有名です。そしてこの街ではビートルズの来訪にあやかった多くのレストランがあります。60’sもその中の一つですが特に人気のあるレストランです。ラクシュマンジューラーのお土産もの屋さんが立ち並んでいる階段の途中にあり、ベジタリアン料理やドリンクメニューが充実しています。店内は60年代のオールドアメリカを感じさせるような雰囲気を醸し出し、またビートルズのレコードなどが飾られておりファンにはたまりません。お値段は観光地なので少し高めに設定されていますが、盛り付けはとても綺麗で美味しく、お店のスタッフも愛想が良く、何よりもカフェから一望できるガンジス川のサンセットを見るだけでも行く価値があります。

Cafe OKAERI

OKAERI

Cafe OKAERIはリシュケシュのリキシャスタンドから山側にあがったところにあります。細い道ですが看板があるので注意して見つけてください。日本人オーナーが経営するレストランで多くのヨガ留学をする日本人達にとっての憩いの場でもあります。品揃えはインド定食のターリーやJapaneseターリー、あとはデザートや飲み物また土曜日には巻き寿司の日があり、この日だけ巻き寿司を食べることができます。価格設定は飲み物、デザートは30~60Rs、食事はターリー100Rs、Japaneseターリ120Rsと比較的低めに設定されています。さすが日本人が経営するお店ということでもありプレートも小鉢で構成されるという気遣いと、味も日本人好みです。現地の方も多く来店するので人気店のため、早い時間に行くことをお勧めします。

Little Buddha Cafe

リトルブッタカフェ

Little Buddha Cafeはイタリアン、インド料理、アジア料理と日本食以外ならなんでも揃うレストランです。デザートメニューも充実しており特に定評を博しているのが、チョコボールwithアイスクリーム。チョコの固まりにアイススクリームがトッピングされており、チョコ好きにはたまらない一品となっています。店内からはラクシュマンジューマ橋とガンジス川を一望でき、内装はまるでツリーハウスのよう。寝転びスペースもあり、無料のwifiがあるので欧米人などが長時間ここでパソコンを持ってくつろいでいる姿が見受けられます。

Pyramid Cafe

pyramid cafe

Pyramid Cafeはラクシュマンジュラ橋の南側、川沿いのメイン通りをラムジューラー橋へ向かって西へ向かい、10分ほど歩くと、ピラミッドカフェの看板が小さく出ており二股に分かれた道を左へ入り、ひたすら登るとカフェがあります。ここは現地の住民の間や長期滞在している観光者の間でしか知られていない隠れ家カフェとして通っています。料理は美味しいベジタリアンフードを食べることができます。特にパラクパニール(ほうれん草のカレー)が人気があります。wifiは有料(10Rs)ですが早くて快適で、またあまり知れ渡っていないためとても静かで快適な空間を過ごすことができます。

キイロイ家

キイロイ家

日本人が経営するホテル「キイロイ家」の食堂スペース。有料でwifiも使えます。野菜ジュース、パンケーキ、ピザ、パスタ、そして和食と豊富な種類の品揃えがあり、飲み物は30~40Rs、食事は80Rs~120Rsとお手ごろ。おすすめはまかない食で、毎日違う味の野菜カレーで飽きずにお腹を満たしてくれます。あとは日本食のアボカド丼もおすすめです。夕飯のみのメニューで、お昼ぐらいまでに予約が必要です。

まとめ

リシュケシュでは冒頭でも述べたようにお酒もお肉も禁止されています。しかしそれを補って余りある豊富なメニューや美味しい食事があります。ぜひリシュケシュへ観光、または滞在されるご予定の方は今回ご紹介したレストランへ立ち寄りヨガで身も心もリフレッシュしながら、美味しいベジタリアン料理で健康的なリシュケシュライフを過ごされてはいかがでしょうか。

インドヨガの聖地リシュケシュの気候

インドヨガの聖地リシュケシュの気候


「インドは1年中暑い。」そのようなイメージを持っていらっしゃる方も多いと思いますが、インドは非常に広い。インドは西ヨーロッパがまるごと入ってまだ余るぐらいの大きい国です。日本でさえも沖縄と北海道では気温・湿度が異なるのと同様に日本の8.7倍の面積があるインドでは日本以上に地域によって気温・温度が異なります。では北インドに位置するリシュケシュの気候はどうでしょうか。

4月・5月のリシュケシュの気候

・リシュケシュの1年間の気温と降水量
リシュケシュ 気候

・東京の1年間の気温と降水量
東京 気候

グラフをみると、6月~8月(雨季)が1番暑いように見えますが実は、雨季は雨が降って太陽が出ない分暑さがマシで、1番暑いのは4・5月です。この季節にリシュケシュで過ごしたい人は部屋の空気の入れ替えは朝のうちに済ませ太陽の日差しが強い時間帯は部屋のドアやカーテンを閉めておくことをおすすめします。なぜならアシュラムの建物のほとんどは石やセメスターで出来ており日中に窓を開けていると熱がこもり、夜中に暑くて眠ることができないからです。服装はもちろん半袖短パンサンダルで、また出かける際はシーツなどを水でぼとぼとに濡らしてそれをかぶって出かけることをおすすめします。肌に濡れる部分が水に濡れていると涼しく感じます。十分に濡れている布でも10分ほどで乾くのでそうなったらガンジス川で濡らしましょう。

6~8月のリシュケシュの気候

6・8月は雨季の季節になります。リシュケシュの8月は東京の台風シーズン8・9・10の3ヶ月分の降水量に相当します。この季節に来る方は洗濯物が乾くのに数日かかることを考慮して多めに衣類を持ってきましょう。8月は特に雨季のピークであり、洗濯物は乾くのを諦めたほうが無難です。風通しの良いインドの建物でも雨季は壁や天井が黒カビだらけになる程です。持ち物としては日本製の質の良い速乾性の素材の下着、部屋着、スポーツウェア、乾きやすいタオルなどをおすすめします。

9〜11月のリシュケシュの気候

残りの9月から3月までが乾季になります。この季節は雨季、暑季に比べると格段に過ごしやすくなります。たくさんのヨガの修行者がこの季節にリシュケシュを訪れ、ヨガ修行に励みます。9月から3月までと長期で過ごしやすい季節が続くので、ヨガ留学をする方は雨季がちょうどおわる9月あたりから滞在し始めるのがおすすめです。晴れていれば気温は昼間の東京よりも暑く日差しが強いですが風が強いので朝夕は実際の温度以上に体感温度は低いです。服装は昼間はTシャツ短パンで大丈夫ですが、だんだんと朝晩は冷え始めるので長ズボンやロングTシャツやパーカーなどをおすすめします。

12〜3月のリシュケシュの気候

12月下旬から2月上旬にかけての夜の冷え込みは東京の比ではありません。インドの建物は暑さと湿気を逃すつくりになっているので寒さや冷え込みには全然対応していません。風通しを良くするために建物のあちこちの壁から小動物が入ってこれるぐらいの隙間が開けています。ドアを閉めていても窓ガラスのないこういった合間から風はどんどん入っていきます。そのため日本の冬に着るようなコートや日本製の温かい下着や靴下、山でも大丈夫な軽いダウンの寝袋などの服装をおすすめします

インドヨガの聖地リシュケシュのアクティビティ

ラフティング

リシュケシュ ラフティング

リシュケシュではガンジス川でのラフティングも人気のアクティビティです。ラフティングを申し込める場所が点在しているので、そこで予約をしてゴムボートを載せたジープをチャーターしてガンジス川のさらに上流へと向かっていきます。コースは急流ではない部分やよりスリリングなコースを選ぶことができたりと苦手な方でも楽しむことができます。また夕方から始めると夕焼けが水面に映えた真っ赤なガンジス川をボートで進むことができとても貴重な体験をすることができます。リシュケシュの気温よりガンジス川の水温の方が低く水はとてもひんやりしていて気持ちがいいので雨季ではない限りどの季節でもおすすめです。ガンジス川でラフティングすることは忘れることのできない素敵な思い出になること間違いありません。

トレッキング

リシュケシュ トレッキング

リシュケシュでは前述したラフティングが人気のアクティビティですが、トレッキングもとても魅力的です。ガンジス川沿いを上流方へとたどりながら森林へと入っていきます。ジョンレノンが沐浴したというガンゴートリー(ガンジス川の源流)や活き活きと生活するリシュケシュに生息する野生動物、大自然など様々なここリシュケシュならではの体験をすることができます。トレッキングの同行者にはインドの巡礼者も何人か同行する場合もあるようです。緑豊かな自然と幻想的なガンジス川の源流をたどっていくトレッキングツアーはリシュケシュ滞在においてかけがえのない体験になります。

まとめ


雨季はやはり降水量が多いため、観光やアクティビティ、滞在にも適していません。やはり滞在や観光においては9月~3月の乾季がおすすめです。リシュケシュは気温から見るとわかりにくいですが、建物の構造や環境により冬は東京よりも寒く、夏は東京よりも暑いです。その点に気をつけてそのシーズンにあった服装や持ち物に気をつけてヨガ留学や観光、アクティビティを楽しんでください。