ヨガ初心者におすすめな陰ヨガの3つの魅力

陰ヨガとは

陰ヨガとは

ヨガのスタイルの流派は様々ありますが、そのヨガのスタイルをもっと大まかに分類すると「陽ヨガ」と「陰ヨガ」 の2つに分かれます。「ヨガ」には陰と陽があり、基本的には陽ヨガという言葉は、陰ヨガの世界でしか使いません。陰ヨガは、2000年代あたりから人気となってきました。ヨガ人口が増える中で、自分に合ったヨガを求める人が多くなったことが人気となった背景としてあります。

陰ヨガは、緩やかなポーズが多く、ポーズの静止時間が長い時間をかけて取り組むスタイルなので、初心者や激しい運動が苦手という方など誰にでも気軽楽しめるヨガだと言えます。フィジカルな面を考えたら、陰ヨガで、身体を「鍛える」ということはできません。また、陰ヨガを深める上でもしっかり動くことをやった方が良い場合もありますが、精神的な面においては、「陰」を知り、「陰」を感じることは、一つの方法として視野を広げるきっかけになるのではないかと思います。

緊張の多い現代社会において、力を抜くことを忘れてしまった方々には、力を抜く方法の1つになりますし、緊張が緩むことで良く眠れるようになります。

陰ヨガと陽ヨガの違い

陽ヨガとは体を動かすヨガのことで、アシュタンガヨガ、ハタヨガなどがこれに含まれます。立位、座位、寝位があり、呼吸に合わせてポーズをしますが、時間は短めです。インナーマッスルを意識した動きが多く、筋力の向上が期待できます。陽ヨガは活力を高め、リフレッシュしたい時に有効な方法です。

一方で陰ヨガでは座位または寝位のポーズがほとんどで、主に関節まわりを意識して行います。柔軟性を高めたり、リラックスする効果があるので、疲れた時に行うと効果がより得られるでしょう。

陰ヨガの3つの魅力

陰ヨガ

陰ヨガのダイエット効果

陰ヨガでは関節、特に腰回り(股関節や骨盤)の関節や靭帯、腱、筋膜といった結合組織をゆっくりと広げていきます。そして、この骨盤周りの近くには、大きなリンパ節、そけいリンパ節と呼ばれる所があります。足から胴体をつなぐ大きなリンパ節ですが、そこを刺激する事に寄って、リンパ液の流れを良くし、足先からお尻にかけての老廃物を含んだ体液を身体から早く外に出しやすくしてくれるのです。

運動をしているのに下半身が痩せにくい方は、股関節周りや骨盤が固くなってしまって、そけい部のリンパ液の流れが滞っている可能性があります。この筋膜、同じ姿勢で大きな継続的な負荷がかかることで、周りの筋肉に癒着してしまいます。陰ヨガのゆったりとしたストレッチで、骨盤周りの筋膜をゆっくりとはがし、そけい部のリンパの流れをよくすることで、足のむくみやセルライト(脂肪と老廃物)を解消しやすくしてくれます。

陰ヨガのリラックス効果

その場所だけ時が止まったように、じっくりと静かに取り組める陰ヨガは、自分自身の内面と向き合い、心を自由に解き放つことができるヨガでもあります。このため身体だけではなく、「心の緊張を緩和する」といった優れた効果があるのも、陰ヨガならではの特徴です。

さらに陰ヨガは座禅などの際に行う「瞑想」に近いものがありますので、高い集中力を養う効果があるとも言われています。仕事やプライベートなどで、何かを決断するような場合には、陰ヨガが役に立つかもしれませんね。

お家でも行える手軽さ

ヨガは特に道具を必要としないので、お家でも手軽に出来るエクササイズと知られています。さらに、陰ヨガはゆったりとしたポーズをとる運動なので、運動が苦手な方や年配の方でも簡単に挑戦できるヨガです。運動不足の方、身体の固い方などでも、ご自分のペースで行う事ができますので、老若男女を問わずどのような方にも出来ます。

また、普段仕事や家事、育児などで常に忙しく動きまわっている方は、ヨガのためにまとまった時間を取るのも難しいと思いますが、陰ヨガは陽ヨガろ違って筋肉運動をほとんどしないので、寝る前に出来ちゃいます。リラックス効果も高いので、寝る前にすることで睡眠の質も高まるでしょう。

お家でできる陰ヨガのポーズ

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バタフライ

曲げた脚が蝶のように見ることから名前がついたポーズです。
1.ヨガマットの上に左右の足の裏側をつけ、両ひざを開き、骨盤を立たせるようにして座ります。(クッションなどをお尻の下に敷いてみるのもよいでしょう。)
2.足の裏同士を合わせ、少しずつ息を吐きながら両手を前につき、だんだんと遠い方に両腕を伸ばしていきます。
3.おへそから前に倒れるようなイメージで、息を吐きながら頭を下していきます。骨盤の真ん中から、背骨をストレッチするイメージで行いましょう。肩の力を抜いて、身体をリラックスさせながら行うようにします。
4.ポーズを終えるときは、背骨を腰から1本ずつ起こすイメージで、頭を最後に起こすようにしましょう。

ドラゴン

このポーズは体幹を鍛えてくれるので、より痩せやすい身体を作るのにぴったりのポーズです。
1.ヨガマットの上に両膝をつき、片脚だけ膝を曲げて前に立てるように出し、もう片方の脚は膝をついたまま、後ろにまっすぐに伸ばします。
2.ふらふらしないよう、両手を膝の上かマットの上に固定して、ゆっくり身体の前方に体重をかけていきます。
3.股関節周りをリラックスさせ、両脚を十分開いて気持ちが良いと感じるところまで伸ばしていきます。
4.3~5分キープしたら、反対の足にして同じように行います。

クレイドルスターラップ

1.両手で膝を抱えるような状態で、仰向けになります。
2.左足をまっすぐに下ろし、右の膝を両手で軽く抱えていきます。
3.股関節がしっかりと伸びていることを意識しながら、深く呼吸しながらキープします。
4.3〜5分ほどキープしたら、右の膝を曲げ足の裏を右手で優しく引っ掛けるようにし、ゆっくりと呼吸しながら股関節を楽にして、キープします。
5.3〜5分キープしたら両手で膝を抱える状態に戻り、休憩してから反対の足も同じように行います。力を抜いてゆっくりと行うことがポイントです。

ペンタクル

陰ヨガではペンタクルと呼ばれるこのポーズは、陽ヨガではシャバアサナと呼ばれます。見た目は寝っ転がっているだけに見えますが、実は非常に難しく、目を閉じて寝ているポーズをとりますが、意識ははっきりとある状態です。
1.仰向けに寝た状態からゆっくり呼吸をして、リラックスします。
2.そのまま5分ほどキープします。

まとめ

陰ヨガのレッスンをしている時によく耳にするのが、「脱力が上手にできない。」ということ。体の力を抜くのって、難しいですよね。私も最初は、どうしたらいいのか全くわからなかったので、心配することありません。少しずつ、ゆっくり、体でわかってきますので、毎日少しづつでも続けることが大切です。実際に陰ヨガを始めてみたら、身体への負担もないので簡単に続けることができ、2ヶ月で3kg痩せることが出来ました。リフレッシュ方法の1つとしてヨガを始めてみてはいかがでしょうか。