ヨガと有酸素運動について
有酸素運動とは
有酸素運動とはエネルギーの代謝を目的とした運動で軽〜中度の心拍数と酸素摂取をし続けながら一定時間、運動するものです。主に大きな筋肉を使いながらの運動になるため多くの酸素が必要になります。大量の酸素を取り入れ、それをエネルギー変換して脂肪を燃焼させるものが有酸素運動になります。有酸素の代表的なものとしてヨガ、ジョギング、ウォーキング、水泳、エアロビクスがあります。
一方で無酸素運動とは酸素を必要としない運動で酸素の代わりに体内にあるグリコーゲンといわれる糖分をエネルギー変化させ脂肪を燃焼させます。負荷の大きな運動がそれにあたり、短時間に大きなエネルギーを消費するものでウェイトトレーニングが無酸素運動にあたります。同じ運動でもやり方次第で有酸素運動と無酸素運動を使い分けることが可能です。
有酸素運動の効果
有酸素運動をする最も大きな効果は脂肪の燃焼です。有酸素運動は20分以上続けて運動する必ことで効果が出ると言われており、体内の酸素を使いながらじっくりと脂肪を燃やしていきます。そのため、過剰な負荷をかけて運動してしまうと脂肪が燃え始める前に疲れてしまい、有酸素運動本来の目的を果たせないまま終了しなくてはなりません。酸素と脂肪が燃えているような、体がじわっと熱くなるのを感じながら運動するのがコツになります。
そのためヨガは様々なアーサナを続けて行い、無理な動きも少ないため有酸素運動に適していると言えます。実際近年の健康ブームにおけるヨガの広まりは、こうした理由にあります。特にヨガは呼吸が重要なため、意識的に酸素を取り入れる必要があり、有酸素運動の目的と直結していると言えます。
ヨガの消費カロリー
消費カロリー比較時に使うMETs数とは
METs数とは消費カロリーを比較する際に体重、運動時間以外に使う数値のことです。METs数は安静時の状態を1METsとして、平地を歩くと2METs、子供と遊んだり少しきつい歩行をする際は5METs、ランニングは8METsといったようにそれぞれの運動によって数値が定められています。消費カロリーを重視して運動する際にはこのMETs数を意識して行うと良いでしょう。
■METs数の計算方法
METs数の計算方法は以下になります。
体重(kg)xMETs数x運動時間(h)x1.05=消費カロリー(kcal)
METs数一覧(参考)
METs数 | 活動 |
---|---|
1.0 | 平地を歩く、ジャグジーに入る |
2.0 | 料理、洗濯、手工芸 |
3.0 | 洗車、幼児を抱っこして歩く、ハタヨガ |
4.0 | 子供と遊ぶ、卓球、水中ウォーキング |
5.0 | エアロビックダンス |
6.0 | ウェイトリフティング |
7.0 | テニス、サッカー、ジョギング |
8.0 | ランニング(8km/時)、腹筋、腕立て |
ヨガの消費カロリー
上記の計算方法でヨガの消費カロリーを試算してみましょう。25歳の女性が1時間ハタヨガを行った場合、25歳の平均体重が50Kgとすると以下のような計算式になります。
50(kg)x3.0x1(h)x1.05=157.5(kcal)
日頃の運動でヨガを取り入れている場合、このように消費カロリー計算して自分の摂取カロリーとのバランスを取るようにしましょう。
まとめ
自分の活動にどれだけの効果があるのかを知ることは非常に重要です。もちろん、全てが数値化できるわけではありません。精神的な安定やリフレッシュの度合いというのは可視化するのが難しいものです。しかし、数値できるものは日頃からしっかり管理し、成果を積み重ねるようにしましょう。