世界と日本のヨガの動向とメンズヨガブームの到来

ヨガ 絶景の中で

世界中で大人気のヨガ

世界のヨガ人口

「アーサナ」と呼ばれるポージングと呼吸法で心身を癒すヨガ。その語源はサンスクリット語の「ユジュ」で身体と心、魂を結びつける修行法として生まれたとされています。古代インドでは輪廻転生の解脱に至る心身の鍛錬、精神統一のために行われていました。また元々はインドの宗教に深く関係するものでしたが、現在では宗教的な部分を排除したエクササイズとして幅広く取り入れられています。日本ではヨガ人口は350万人、アメリカでも2000万人以上と年々増え続けており、世界だと3億人はいると言われています。ヨガ発祥の地、インドではヨガの大学や治療病院なども設立されています。

世界と日本のヨガ人口の比較

2004年時点での日本のヨガ人口は23万人でした。それがこの10年で15倍以上も増えています。ですがアメリカでは男女合わせて現在2000万人以上もの人口をほこり、その多くが日本のラジオ体操感覚で気軽に行っています。ただ間違ったやり方をすると身体を壊すこともあるようなので気を付けなければいけません。日本では女性の割合が圧倒的に多く男性にはまだまだ浸透していないと言えます。

日本での男性のヨガ人口

ヨガ人口が増え続ける一方で男性でヨガをする人は非常に少なく日本のヨガ人口のわずか1割です。ヨガの効果の多くは美容、エアロビクスなど女性が求めるものが連想されることが多いのです。女性のためのものというイメージが強く男性にとって近寄りづらいものになってしまっています。

世界の男性のヨガ人口と比べて

日本と違い海外ではヨガ人口の男女比はあまり差がないそうです。ニューヨークのヨガスタジオでは男女比がちょうど半々といった感じです。ジョギングや水泳と同じように日常的なエクササイズとして性別を問わず人気があるのです。

ヨガブームの背景

ヨガ 犬と

ヨガブームの火付け役

現代のヨガブームの根幹を作ったとされているのが現代ヨガの父、ティルマライ・クリシュナマチャリア。1930年代のインドではヨガを学べるのが僧侶や年配者など限られていたのですが、当時ヨガの実践と哲学を教えていたティルマライが「ヨガは万人のものだ」と言い浸透していきました。彼は4000年の歴史があるヨガを一般的に、そして近代的に伝わるように自ら探求していったのです。

ハリウッドセレブからブームに

インドでヨガを勉強していたアメリカ人が自国に持ち帰ったことから「ハリウッドヨーガ」が生まれました。従来の瞑想や呼吸法を中心にしたヨガに筋力アップやエクササイズ要素を加えたものを言います。胸筋や腹筋など胴体部分の筋肉を徹底的に鍛えることで身体全体のバランスを整えることができます。ハリウッド女優やスーパーモデル、セレブ達がこれを始めたことで注目が集まり、人気が高まりました。

日本サッカー界でも流行し始めたヨガ

2014年のブラジルワールドカップで優勝したドイツ代表は練習メニューにヨガを取り入れていました。また日本代表では長友佑都選手が『ヨガ友』と題して代表の宿舎でチームメイトとともにヨガに取り組みなど広がりを見せています。ヨガが体幹の安定や柔軟性のアップ、休息の質などを高めることは有名ですが、専門知識の理解は不可欠です。そこで日本におけるヨガの第一人者、ケン・ハラクマ氏によりアスリートのパフォーマンスをアップさせるためのプログラム作りや指導者養成に取り組むアスリートヨガ事務局が立ち上げられました。今後もサッカーだけでなく様々なスポーツでヨガは取り入れられていくでしょう。

メンズヨガブームの到来!?

男性には敬遠されてきたヨガですが、メンズヨガの人気も近年伸びてきています。効果的なトレーニング法として認識され始めていること、自然と身体と心の調和を目指すヨガはどことなくお洒落なイメージがあることが要因で男性にも注目を集めているのでしょう。

まとめ

仕事に追われるビジネスマンや家事が忙しい主婦、アスリートにとってヨガは手軽に始められる負荷の少ないエクササイズとして人気を高めています。今後も老若男女問わずヨガ人口は増えていくでしょう。