ヨガにおいての食事療法
ヨガの食事療法とは
ヨガをするうえで食事にも気を配りましょう。ポイントは消化に良いもの、食べ過ぎないことです。ヨガをすることで器官の働きが活発になるため消化に悪い物を摂取したり食べ過ぎたりすると体に負担がかかり腸内に未消化の状態で残ってしまいます。これにより毒素がたまり免疫力の低下、老化などを引き起こします。豆や麦、野菜などを摂取するようにしましょう。ヨガを通して食生活、身体の状態をよく知るようにしていきましょう。
食事のタイミング
ヨガをするには空腹時が良いとされています。そのため食事のタイミングもコントロールする必要があります。ヨガをする直前には食事を取れないため夜にヨガをする場合はその数時間前、または数時間後に食事を取らなければいけません。深夜の食事は体に負担がかかるため避けるのが無難です。早めに食事をして就寝時までのヨガの時間を長く取りましょう。しかし、忙しい現代人にとってこれは難しいことかもしれません。消化の良いものを選んで早く空腹状態を作るのも手です。またヨガをした後は内臓の働きが活発になっており普段以上に食事が吸収される状態になります。野菜や温かいスープなど消化に良いものがベストで水分補給も大事ですが、アルコール類の摂取は避けましょう。
ヨガと組み合わせた時に発揮する食事療法の効果
ヨガで身体に負担をかけずに程よい運動をする。そして消化に良い物を食べる。これにより腸がきれいになり、デトックス効果を引き起こす身体を作ることができます。体内の毒素や老廃物を取り除くことで免疫力が高まり病気にかかりにくくなります。
ニューヨーク発のプログラムで「畑ヨガ」というものがあります。これは心と身体を癒すための、エクササイズと農業体験を組み合わせたプログラムです。自然の中でヨガと農業を楽しみ、ヨガと相性の良い野菜を採れたてそのままで食べられるこのプログラムは近年注目を集めています。元々ヨガには体幹を鍛えたり血流を良くするなど身体的な効果に加え、リラックス効果や集中力を高めるなどの精神的効果をあります。畑ヨガは自然の中でのびのびとヨガを行うことで呼吸が深くなりより高いリフレッシュ効果が得られます。また植え付けや収穫などの農作業を4時間するとジョギング2時間分の運動量になるそうです。そしてヨガ、農業体験を終えた後はお待ちかね、採れたて野菜をいただきます。ヨガをした後は消化に良い物がベストなので、ヨガと野菜は最高の組み合わせと言えます。
ヨガと野菜の密接な関係
ヨガ哲学においての食事の考え
インド独立の父、マハトマ・ガンディーの言葉に「アヒンサ」という言葉があります。これは一般的には非暴力という意味ですがインド並びにヨガではかなり広い意味で使われています。行為においてではなく言葉や考えいおいても他を傷つけてはいけないのです。これはベジタリアンへとつながります。動物を殺すことは傷つけることですから肉食は不適切だと見なしています。ヨガをするにあたって、肉類を少しも食べないとする必要はないですが教義的、身体的に見てもやはり野菜が適切なようです。
ヨガとベジタリアンの関係
ヨガに関する書物には「ベジタリアンにすべし」とは書かれていません。しかしヨガをする人にはベジタリアンが多いです。それは肉類は野菜に比べ消化器官への負担が大きいこと。肉類を消化するときにより多くの血液、エネルギーを消費するためヨガをするには効率が悪いということ。そして野菜と肉ではエネルギーのレベルが異なるため体内のエネルギーを一定にするためには野菜だけ食べている方が良いということにあります。さらに屠殺の問題もあります。家畜が殺される時恐怖を感じ、体内にネガティブなエネルギーが蓄積されます。その肉を食べるとネガティブなエネルギーをそのまま食べることになり、精神の安定やリラックス効果を期待するヨガにとっては適切とは言えないのです。
いきなりベジタリアンになると危険
欧米化スタイルに慣れている体で急に肉を絶ちベジタリアンになるのは懸命とは言えません。欧米化スタイルに慣れてしまっている体で極端に食生活を変えると返って体に負担がかかります。ダイエットになるからと言って実行する人がいますがリバウンドを誘発することも多いです。タンパク質不足で体力が無くなり、肌が荒れることもあります。肉、魚を少なめにし野菜の煮物や温野菜、野菜たっぷりのスープなどをメニューに入れ徐々に変えていきましょう。
自分にあった食生活を
急な変化は体へのダメージが大きいです。野菜中心の食生活の中でもたまにはタンパク質を摂取するようにしましょう。肉や魚が好きな人にとって野菜しか食べられないのはストレスがたまると思います。自分にあったメニューを組んでみて下さい。
まとめ
ヨガをすることで心と身体がリフレッシュします。またこれをきっかけに自分の食生活を見つめ直すといい発見があるかもしれません。
何事も極端にするとうまくいかないものです。自分を追い込み過ぎず、しかし締めるところは締める。楽しむところは楽しむ。バランス良く調整してヨガライフを送ってみて下さい。