インドはヨガの聖地?インドでヨガを学ぶのが最高な3つの理由

ヨガ 仏像

ヨガ発祥の国であり、ヨガの聖地と言われるインド。近年、ヨガは日本を含めて世界中でその人気を高めており、東南アジアやハワイなどにもヨガスクールが次々とできています。インドで生まれたヨガは各地の文化や慣習を取り入れ、現在では様々な特徴をもったヨガが生まれてきています。そのため、海外でヨガを学ぶ際には、その国のヨガのルーツを知る必要があります。

本記事ではヨガ発祥の国インドが聖地と言われる理由をインドヨガの聖地リシュケシュ、インドヨガの特徴、インドの音楽から読み解いていきたいと思います。本記事を読めば読めばインドヨガの本質を理解しながらヨガに触れることができるでしょう。

ヨガがインドの代表的な文化

リシュケシュ

ヨガの歴史

ヨガの起源は紀元前2500年頃まで遡ります。インダス文明で生まれたものなのですが、現在でいうインド北部のパンジャーブ州、パキスタンなどが中心となって隆盛した文化になります。そしてヨガの教典が400年頃に書かれていますが、これが日本で翻訳されたのは1960年代だというからやはり日本のヨガの歴史はまだまだ始まったばかりなのがわかります。その後もヨガは世界中で支持されるようになり、インド政府が教育機関を設立するなどヨガ人口は今も増え続けています。

紀元前2500年頃 インダス文明がヨガ起源
紀元後400年頃 ヨーガ・スートラ教典が成立
紀元後1300年頃 ハタヨガ大成
紀元後1600年頃 ハタヨガ体系化、ヨガが世界へ拡大
紀元後1920年頃 インド政府によるヨガ大学設立

ヨガはインド人の生活の一部

インド人にはヨガが特別だという考え方はありません。ヨガはあくまでも生活の一部なのです。生まれた頃から当たり前のようにヨガを行い、当たり前のようにそれを自分の子供にも伝えます。日本を含めてヨガは健康を維持するためのアクティビティとして位置づけている国は多いのですが、インドはそうではありません。そのため、インドのどこの都市に行ってもアシュラムやヨガスタジオが当たり前のようにあります。そして、朝6時など早くから空いている所が多いのは、ヨガは早朝にやることで一日を豊かにできることをインド人は知っているからなのです。つまり、インドがヨガの聖地と言われる理由の一つは、ヨガを生活と切り離せないところに位置づけているヨガへのコミットにあると言えます。

ヨガはインドのリシュケシュ発祥

インドヨガ発祥の地と言われるリシュケシュはインド北部の都市です。穏やかな雰囲気と自然に囲まれた心地の良い環境は多くのインド人や外国人観光客を呼び込んでいます。リシュケシュにはアシュラムといわれるヨガの道場が100近くあると言われており、街には世界中からヨガ好きが集まり、ヨガ修行の場ともなっているのです。

これはリシュケシュがヨガに集中できる環境にあるからだと言えます。広大なガンジス川を眺めながらそのほとりでマイナスイオンを感じながら行うヨガは普段行うよりもリラックス効果が増して最高!という声を耳にします。日頃の喧騒から逃れ、ヨガや瞑想に集中できるその環境は、著名人にも広く知られています。例えば1960年代にはかの有名なビートルズもリシュケシュを訪れ、森の中のアシュラムに篭り1日5時間以上の瞑想をしながらたくさんの曲を作っていたようです。

ガンジス河 瞑想

山とガンジス川に囲まれたリシュケシュでは聖なる大河と言われるガンジスの中で瞑想したり、ガンジス川の源泉とも言われる滝の下でヨガをするなど自然と一体となったヨガをすることもできます。ハワイやバリといったリゾート地でないので派手さには欠けますがヨガの本質である心と体の調和を理解するには最高な環境なのではないでしょうか。

このようにインドヨガ発祥の地と言われるリシュケシュは街としてヨガのための環境が作られており、いくら発達した人工的な技術でも届かない神聖な空気がリシュケシュには流れています。世界中から訪れる人がそれを感じているのでインドがヨガの聖地と言われているのでしょう。

心技体を鍛えるインドヨガ

ガンジス川 瞑想

インドヨガはスピリチュアル志向

インドヨガ最大の特徴はそのスピリチュアル志向なスタイルです。欧米のアーサナ(ポーズ)を重んじるヨガへのアプローチとは違い、インドヨガでは精神面からヨガを理解しようとします。そのため瞑想の時間をしっかり取り、多くの場合、朝一番のプログラムは瞑想からはじまります。食事呼吸法といった毎日を構成する要素の一つとしてヨガを捉えているため、アクティビティとしてではなく生活に組み込む習慣が身につきます。

日本は無宗教国家であり、瞑想に対して依然としてネガティブなイメージがあるように思います。そのため多くのヨガスタジオでアーサナが重要視されがちですが、アーサナはあくまでもヨガを構成する一つでしかありません。本来、ヨガというものは瞑想による心と体の調和と呼吸法というしっかりとした基礎ができて初めて様々なアーサナが生きてくるのです。

インドヨガは瞑想、呼吸法、アーサナの全てを深く繋げて考えているので、その奥深さゆえ世界のヨガインストラクターから人気があるのです。そして上述したリシュケシュはヒンドゥー教寺院なども沢山あり街全体に流れる雰囲気がスピリチュアルなヨガを行うに適した環境を作っているのです。

ヨガ×インド音楽

インドにはボリウッドダンスといわれる独自のダンススタイルがあります。そうです、インド人は音楽が大好きなのです。そして、インド人の根底にはヨガがあり、ヨガのための音楽も多いのです。音楽は国の文化を象徴するものであり、ヨガもまたインドのように国の文化になり得ます。インドがヨガの聖地と言われる理由の一つはヨガが文化として根付いてることにあります。ここではインド独特の曲調をもったおすすめヨガミュージックを紹介します。

瞑想×ヨガ音楽


これを聴くだけでリシュケシュの街並みが頭の中に思い浮かぶのではないでしょうか。瞑想は自分と向き合い、心体の調和を図る時間です。この音楽は心を沈め、ストレスや不安を解放するためにピッタリです。約3時間30分とたっぷり収録されているので、1日15分の瞑想に少しずつ聴いてみて下さい。

アーサナ×ヨガ音楽


アーサナをする際に一緒に聞きたい曲です。アーサナで重要なのはポージングの正しさも然りですが、それ以上に心が体と向き合えているか、余計なストレスを感じていないかという点です。この音楽はストレス軽減効果があると言われており、インド人ヨガインストラクターからも支持されています。

リラックス×ヨガ音楽


ヨガが終わって汗をかいたらリラックス。この曲はインド曲調で日本人には馴染みがないかもしれませんが、ヨガ本場のインドを感じたいならかなりおすすめです。筆者はインドでヨガをしていた時は毎朝アーサナが終わるとこの曲をかけながらカフェで読書していましたよ。

まとめ

インドがヨガの聖地と言われる理由をまとめてましたがいかがでしたでしょうか。ヨガはインドの代表的な文化の一つであり、インドヨガの考え方は世界中で行われているヨガの根本となっているものです。そしてヨガにおいてはポージングだけでなく、精神的な面も非常に大切と考えられており自己と向き合うためのヨガに集中できる環境も整っています。インドではヨガの歴史が深く、文化として根付き、今日もなおスピリチュアルなヨガ環境が揃っているのでヨガの聖地と言われるのです。