ヨガの聖地リシュケシで1泊2日の旅行をしてみた

インドの首都ニューデリーから車で8時間ほど北に走った先にある、ガンジス川上流に沿ってある小さな町が「リシュケシ」です。壮大なヒマラヤ山脈のふもとに位置するリシュケシはインドの騒々しい雰囲気とはかけ離れた落ち着きのある静かな街です。インドの中でも人気の観光地のひとつで、日常を離れて心を休めるために、世界中から旅行客が集まります。今回はそんなリシュケシについて紹介します。

リシュケシとは?

リシュケシは日本の軽井沢

ガンジス川の上流に面するリシュケシはインドを旅行する街の中で、多くの人がおすすめする観光地のひとつです。また、世界的に有名なヨガの聖地としても知られており、インド人、外国人問わず、多くの人が心を安めにやってきます。1960年代には、ビートルズもこの地を訪れ、瞑想して多くの曲を作り出したといわれています。

リシュケシはヒンドゥー教の聖地

リシュケシはヒンドゥー教の聖地として、寺院や道場アシュラムなどの宗教施設がたくさんあります。街の北側にある街の北側にあるラクシュマン・ジューラー橋の東岸に13階建のシュリ・トラヤンバクシュワール寺院があります。最上階まで登るとリシュケシの街やガンジス川の源流を眺めることができ、その眺めは絶景です。そのため、旅行客の人気スポットのひとつになっています。

世界的に有名なヨガ発祥の地

リシュケシはヨガの聖地、ヨガの発祥の地として有名です。ヨガ好きの旅行客だけでなく、初心者であっても、リシュケシを訪れ、精神を統一し、己に磨きをかけます。リシュケシにはヨガ道場アシュラムが数多く点在しており、本場のヨガ体験がお勧めです。ヨガレッスンはレベルに合わせて受けることができ、初心者でも安心のコースから上級者むけの本格的なコースまで選べます。予約などをしなくても、飛び込みでヨガのレッスンに参加できる道場もたくさんあります。

私も実際にリシュケシに旅行してきましたので、その様子を紹介します。

リシュケシに小旅行してきた

2017年5月上旬、インドは日本の6月下旬くらい暖かくなっていました。私はインド人の友達、日本人の友達10人くらいで、ニューデリーから車で30分ほど南のグルガオンからマイクロバスをレンタルして、リシュケシに向かいました。夜の22時ごろに出発して、翌朝7時くらいには着くだろうという予想でした。夜中は寝て、起きたらリシュケシについてればいいなと思っていましたが、車の中ではビールを飲みながら、音楽に乗って、修学旅行のバスのようにはしゃいでいたのと、ガタガタの道路で上下にシェイクしていたので全く眠れませんでした。(笑) そのうえ、途中でマイクロバスのブレーキが故障し、修理業者を2時間待って、やっと直って再出発!途中、朝ごはんや昼ごはんを挟んで、やっと今晩宿泊する宿(キャンプ場)に到着したときは15時でした。笑 
ヨガ留学リシュケシュ1

デリーからリシュケシまでは途中のハリドワールまで列車で行き、そこから乗り継ぎの列車に乗る、もしくは、バスやタクシーで行くことを強くお勧めします!

リシュケシでのアクティビティ

リシュケシの街に入って、宿にたどり着くまでに、20分ほどガンジス川沿いを走りました。川を見下ろすと、ラフティングをする旅行客でいっぱいでした。リシュケシはヨガの聖地、ヒンドゥー教の聖地として知られているだけでなく、暖かくなると、ラフティング、カヤック&ボート、バンジージャンプ、バイクをレンタルしてツーリング、ハイキング&キャンピングツアーなどのアクティビティもかなり充実しています。

私達も、午前中には宿に到着した後、午後からハイキングを行う予定でしたが、予想以上に到着時間が遅くなってしまったので、リシュケシの街中を観光することにしました。また、今回はグループでの旅行だったので、残念ながらヨガの体験をすることはできませんでした。

次の日にラフティングをやりました。ラフティングは日本でもできますが、インドのラフティングは一味違います。ボートから川へ飛び込むのは当たり前で、他の旅行客のボートをひっくり返したり、自分のボートに置いて行かれたのか、浮遊しているほかのボートの人が途中から自分のボートの船員になたったり。私も激流の中で勢いのあまりにボートから投げ出されたときは死ぬかもと思いました。笑

ヨガ留学リシュケシュ2

リシュケシの街とは

街中を歩いていると、インド中からやってきたたくさんの巡礼者やサドュー(修行者)の姿が目立ちます。そして、ヨーロッパやアメリカからも多くのヨギーが集まるこの街では、カフェ文化が発展していて、おしゃれなカフェがたくさんありました。また、観光客もたくさん集まるため、お土産屋さんもたくさんありました。

やはりヨガの街だった

とはいっても、やっぱり街中にはさまざまなヨガ道場アシュラムや寺院、ヨガスクールのチラシがあり、やはりヨガの街だなと実感しました。また、ヨガ好きが集まる街であり、ヒンドゥー教の聖地であることから、街全体がベジタリアンであり、スーパーにもオーガニックな商品が並んでいて、健康に良さそうなものが並んでいました。

まとめ

今回はヨガの聖地、ヒンドゥー教の聖地として旅行客に人気のリシュケシュについて紹介しました。リシュケシュはヨガだけでなく、カフェやアクティビティも充実しています。街全体がベジタリアンなので、ヨガをしながら、食事も健康的に生活できます。みなさんも日常の忙しい生活から離れて、穏やかな雰囲気、ガンジス川に心癒されるリシュケシュで自分のスタイルにあったヨガコースを見つけ、一緒に自分に磨きをかけてみませんか。

瞑想で悟りを開くヨガの聖地リシュケシュでのインドヨガ留学

皆さんは日々、忙しい生活の中で自分の進むべき道や本当にやりたいことから遠ざかってしまってはいないでしょうか。本記事では、瞑想によって周囲の雑音によって”ブレない”姿勢と精神を保つ瞑想を紹介したいと思います。ヨガの聖地リシュケシュで経験した瞑想の体験談になりますので、瞑想に興味ある方はご一読下さい。

インドヨガは瞑想から始まる

どの国も神秘に満ちているが、インドほどそう思うところはないと思います。横尾忠則さんの「インドへ」を若い頃に読みそう思ったのか、古い歴史を持つインド的なものに憧れてたのかは自分でも分かりません。

昔からインドに伝わる知恵や瞑想を通じて自分自身を見つめ、見つけられるかもしれないという希望と、どんなに汚くてもどんなに貧しくても、サバイバルしなければ生きて行けないという究極体験を同時に強いられる不思議な国に、とにかくいつかは行かなければと思っていたのも確かでした。

インドへは自分としっかり向き合うために一人で行くことに決めました。冒険冒険また冒険をモットーに生きてきた私だから、何とかなるだろうと思ってたのかもしれません。その時私は40代半ば。年齢は関係なありませんが、インドに行くのはやはり体力のある若い方がいいと思います。

だからその時に行かないと一生行けないかもと思ったのでしょう。年齢的にも、今しかないと思ったギリギリゾーン。一番の目的はリシュケシュに瞑想を学びに行くことでした。

そんなリシュケシュとはどのような街なのでしょうか。

瞑想のためのヨガの聖地リシュケシュとは

私の目的地であるリシュケシュは緑豊かな土地の中にあり、インド人の悟った導師の編み出した色々な瞑想ができる場所でした。

インドヨガ留学の地、リシュケシュにはドイツを始めとするヨーロッパや日本、韓国、ロシア、アメリカ、ブラジルからも、そしてインド人もやってきます。世界中からの探究者たちがリシュケシュに足を運ぶのです。

イギリスのビートルズやスティーブジョブズもヨガのためにリシュケシュを訪れた影響もあり、リシュケシュの街にはヨガを学びに来ている人以外にもヨーロッパ系の旅行者の姿が目立ちます。街のど真ん中を流れる母なる大河ガンジス川と壮大な山々を見ながらのんびり過ごすのは、この上なく贅沢だそうです。

私にとっても長年行きたかった癒しの場所であり、オアシスであり、ミーティングプレイスなのだった。世界中からのいろいろな人々に出会える恰好の場所でもあり、運が良ければ知人、友人にも出会える場所でした。

リシュケシュは厳格なヒンドゥー教の街でもあり、朝晩にはガンジス川でお祈りしている人の姿を見かけます。川の流れる音しか聞こえない中でガンジス川と向き合って瞑想する時間が私は好きで堪りませんでした。

インドというと治安が良くないというイメージが強いかもしれませんが、それは日本人なら誰でも知っているような有名な観光地の話です。リシュケシュは治安がすごく安定しているし、穏やかな雰囲気に包まれています。瞑想には最高の場所を提供してくれているのです。

ヨガと併せてやりたいリラックス効果の高いダイナミック瞑想

数ある中から一番代表的なダイナミック瞑想と呼ばれている瞑想法を紹介します。私は今でもできる場所さえあれば、ベストなエクササイズであり、ストレスフリーになれる貴重な瞑想法だと思います。

ダイナミック瞑想は内に貯まっているストレスやカタルシスを吐き出す究極の瞑想法です。瞑想には座って行うものが主流と思われていますが、それだけではありません。インドヨガは現代に生きる我々のために呼吸を極限まで使ってできるアクティブ瞑想を編み出したのです。

ダイナミック瞑想10分単位で音楽が変わる1時間瞑想。自分の内奥を観察しやすいように目を閉じるか目隠しをして行います。最初の10分は鼻から激しく呼吸し、次の10分間は叫んだり泣いたりしてもよく、内側から湧き上がることを吐き出すレットゴーとも言われるステージに移ります。

次の10分間は手を上げて飛ぶ。大地から空に向け、フッフーフーと呼吸して腹の底からジャンプします。この時どうしても手が下がってしまうが、なるべくなら上げたままにしましょう。苦しいけどその方が効果があるらしい。しかし耐え切れず気が付くと下がってしまいますが、また上げます。そしてストップの合図とともに、10分間の静止と沈黙。汗が流れるのを感じ、鳥の声も聴こえる。

そして無になりかけた頃、音楽が流れ出す。最後の10分間は好きなようにダンスを開始するのです。深い沈黙からセレブレーションが始まり、体と心が自由になり、軽くなるのを感じます、新しくリフレッシュされた自分を発見する瞬間。この1時間は時空を超え、マインドが空っぽになるのを体験し、永遠の至福が一瞬にしてやってくるのです。

まとめ

日本では瞑想といえば静かに行うもの、という認識が広がっていますが瞑想の本質はそこにはありません。無になり、外部からの雑音を遮断し自分と向き合うことこそが瞑想の目的です。今回紹介したインドヨガの聖地リシュケシュは、その境地に辿り着く近道が用意してくれています。本当の瞑想を経験したい方は是非足を運んでみて下さいね。

インドはヨガの聖地?インドでヨガを学ぶのが最高な3つの理由

ヨガ発祥の国であり、ヨガの聖地と言われるインド。近年、ヨガは日本を含めて世界中でその人気を高めており、東南アジアやハワイなどにもヨガスクールが次々とできています。インドで生まれたヨガは各地の文化や慣習を取り入れ、現在では様々な特徴をもったヨガが生まれてきています。そのため、海外でヨガを学ぶ際には、その国のヨガのルーツを知る必要があります。

本記事ではヨガ発祥の国インドが聖地と言われる理由をインドヨガの聖地リシュケシュ、インドヨガの特徴、インドの音楽から読み解いていきたいと思います。本記事を読めば読めばインドヨガの本質を理解しながらヨガに触れることができるでしょう。

ヨガがインドの代表的な文化

リシュケシュ

ヨガの歴史

ヨガの起源は紀元前2500年頃まで遡ります。インダス文明で生まれたものなのですが、現在でいうインド北部のパンジャーブ州、パキスタンなどが中心となって隆盛した文化になります。そしてヨガの教典が400年頃に書かれていますが、これが日本で翻訳されたのは1960年代だというからやはり日本のヨガの歴史はまだまだ始まったばかりなのがわかります。その後もヨガは世界中で支持されるようになり、インド政府が教育機関を設立するなどヨガ人口は今も増え続けています。

紀元前2500年頃 インダス文明がヨガ起源
紀元後400年頃 ヨーガ・スートラ教典が成立
紀元後1300年頃 ハタヨガ大成
紀元後1600年頃 ハタヨガ体系化、ヨガが世界へ拡大
紀元後1920年頃 インド政府によるヨガ大学設立

ヨガはインド人の生活の一部

インド人にはヨガが特別だという考え方はありません。ヨガはあくまでも生活の一部なのです。生まれた頃から当たり前のようにヨガを行い、当たり前のようにそれを自分の子供にも伝えます。日本を含めてヨガは健康を維持するためのアクティビティとして位置づけている国は多いのですが、インドはそうではありません。そのため、インドのどこの都市に行ってもアシュラムやヨガスタジオが当たり前のようにあります。そして、朝6時など早くから空いている所が多いのは、ヨガは早朝にやることで一日を豊かにできることをインド人は知っているからなのです。つまり、インドがヨガの聖地と言われる理由の一つは、ヨガを生活と切り離せないところに位置づけているヨガへのコミットにあると言えます。

ヨガはインドのリシュケシュ発祥

インドヨガ発祥の地と言われるリシュケシュはインド北部の都市です。穏やかな雰囲気と自然に囲まれた心地の良い環境は多くのインド人や外国人観光客を呼び込んでいます。リシュケシュにはアシュラムといわれるヨガの道場が100近くあると言われており、街には世界中からヨガ好きが集まり、ヨガ修行の場ともなっているのです。

これはリシュケシュがヨガに集中できる環境にあるからだと言えます。広大なガンジス川を眺めながらそのほとりでマイナスイオンを感じながら行うヨガは普段行うよりもリラックス効果が増して最高!という声を耳にします。日頃の喧騒から逃れ、ヨガや瞑想に集中できるその環境は、著名人にも広く知られています。例えば1960年代にはかの有名なビートルズもリシュケシュを訪れ、森の中のアシュラムに篭り1日5時間以上の瞑想をしながらたくさんの曲を作っていたようです。

ガンジス河 瞑想

山とガンジス川に囲まれたリシュケシュでは聖なる大河と言われるガンジスの中で瞑想したり、ガンジス川の源泉とも言われる滝の下でヨガをするなど自然と一体となったヨガをすることもできます。ハワイやバリといったリゾート地でないので派手さには欠けますがヨガの本質である心と体の調和を理解するには最高な環境なのではないでしょうか。

このようにインドヨガ発祥の地と言われるリシュケシュは街としてヨガのための環境が作られており、いくら発達した人工的な技術でも届かない神聖な空気がリシュケシュには流れています。世界中から訪れる人がそれを感じているのでインドがヨガの聖地と言われているのでしょう。

心技体を鍛えるインドヨガ

ガンジス川 瞑想

インドヨガはスピリチュアル志向

インドヨガ最大の特徴はそのスピリチュアル志向なスタイルです。欧米のアーサナ(ポーズ)を重んじるヨガへのアプローチとは違い、インドヨガでは精神面からヨガを理解しようとします。そのため瞑想の時間をしっかり取り、多くの場合、朝一番のプログラムは瞑想からはじまります。食事呼吸法といった毎日を構成する要素の一つとしてヨガを捉えているため、アクティビティとしてではなく生活に組み込む習慣が身につきます。

日本は無宗教国家であり、瞑想に対して依然としてネガティブなイメージがあるように思います。そのため多くのヨガスタジオでアーサナが重要視されがちですが、アーサナはあくまでもヨガを構成する一つでしかありません。本来、ヨガというものは瞑想による心と体の調和と呼吸法というしっかりとした基礎ができて初めて様々なアーサナが生きてくるのです。

インドヨガは瞑想、呼吸法、アーサナの全てを深く繋げて考えているので、その奥深さゆえ世界のヨガインストラクターから人気があるのです。そして上述したリシュケシュはヒンドゥー教寺院なども沢山あり街全体に流れる雰囲気がスピリチュアルなヨガを行うに適した環境を作っているのです。

ヨガ×インド音楽

インドにはボリウッドダンスといわれる独自のダンススタイルがあります。そうです、インド人は音楽が大好きなのです。そして、インド人の根底にはヨガがあり、ヨガのための音楽も多いのです。音楽は国の文化を象徴するものであり、ヨガもまたインドのように国の文化になり得ます。インドがヨガの聖地と言われる理由の一つはヨガが文化として根付いてることにあります。ここではインド独特の曲調をもったおすすめヨガミュージックを紹介します。

瞑想×ヨガ音楽


これを聴くだけでリシュケシュの街並みが頭の中に思い浮かぶのではないでしょうか。瞑想は自分と向き合い、心体の調和を図る時間です。この音楽は心を沈め、ストレスや不安を解放するためにピッタリです。約3時間30分とたっぷり収録されているので、1日15分の瞑想に少しずつ聴いてみて下さい。

アーサナ×ヨガ音楽


アーサナをする際に一緒に聞きたい曲です。アーサナで重要なのはポージングの正しさも然りですが、それ以上に心が体と向き合えているか、余計なストレスを感じていないかという点です。この音楽はストレス軽減効果があると言われており、インド人ヨガインストラクターからも支持されています。

リラックス×ヨガ音楽


ヨガが終わって汗をかいたらリラックス。この曲はインド曲調で日本人には馴染みがないかもしれませんが、ヨガ本場のインドを感じたいならかなりおすすめです。筆者はインドでヨガをしていた時は毎朝アーサナが終わるとこの曲をかけながらカフェで読書していましたよ。

まとめ

インドがヨガの聖地と言われる理由をまとめてましたがいかがでしたでしょうか。ヨガはインドの代表的な文化の一つであり、インドヨガの考え方は世界中で行われているヨガの根本となっているものです。そしてヨガにおいてはポージングだけでなく、精神的な面も非常に大切と考えられており自己と向き合うためのヨガに集中できる環境も整っています。インドではヨガの歴史が深く、文化として根付き、今日もなおスピリチュアルなヨガ環境が揃っているのでヨガの聖地と言われるのです。

デリーとリシュケシュの治安まとめ

インドの首相がモディ氏に変わって以来、あらゆる面で法規制や罰則が厳しくなっているためインドの治安事情は年々改善されています。しかしながら、日本ではインドの治安や生活状況について断片的にしか取り上げられず、また、情報”ネタ”になるようなことしかフォーカスされないため、インドヨガ留学についてご相談いただく方の中にはあらぬ誤解を招いているケースも散見されます。そこで今回はインドヨガ留学前に知っておきたいインドの治安状況について筆者の体験も含めてまとめていきたいと思います。インドヨガ留学やインド渡航を考えている方に参考にして頂ければ幸いです。

インドの治安

首都デリーの治安

インドの首都デリーは、インド北部に位置しており海外の玄関になっているインディラ・ガンディー国際空港があります。そのため、インドを訪れる外国人の多くは地方都市や観光地に行く際、このデリーに降り立ちます。インドヨガの聖地であるリシュケシュに行く場合もデリー経由でタクシーやバス、国内線で近くの都市まで飛ぶといった方法があります。

デリーには多くの観光客が滞在するため、ホテルやレストランなどは豊富に存在し、滞在中の生活には困らない環境と言えます。一方で、観光客を狙った詐欺が横行している側面もあり、複数人がグルになって仕掛けてくる手口もあるため、被害に遭ってしまうことも少なくありません。そのため、インド渡航歴がある人の話を聞くとデリーは最悪だったという人が比較的多いため、評判の良くない都市と言えます。一定期間滞在すれば、そういったことにも対応できるようになるのですが、発展途上国への滞在が慣れている方でもデリーに順応するのは時間がかかるといえるかもしれません。

ヨガの聖地リシュケシュの治安

ではインドヨガの聖地リシュケシュはどうでしょうか。リシュケシュはインド北部にある都市で、首都デリーから車で約6時間程度、飛行機とバスを乗り継いで約3時間程度の場所にあります。その過ごしやすい気候から観光客だけでなくインド人のリゾート地としても人気が高く、リシュケシュに足を踏み入れると外国人観光客やインドの中間層の方を多く見かけるます。そのため、観光産業で街は賑わっており、現地の人もリシュケシュでの暮らしに満足している印象を受けます。現地の方の観光客へのホスピタリティの高さに驚いた覚えがあるため、特に外国人には優しい街で治安も安定しているといえます。

デリーからリシュケシュに移動すると、街の雰囲気は大きく変わります。喧騒とカオスの街デリーに比べ、リシュケシュは静寂と安らぎの街といったところでしょうか。ヨガの聖地であるためヨガの道場であるアシュラムも大小合わせて100近くあると言われており、アシュラムの近くは本当に静かなエリアになっておりヨガを尊重する文化が根付いている印象を受けました。

インドで感じた危険なこと

野犬

インドでは他の発展途上国同様、一定数の野良犬が街を徘徊しています。これらの野良犬は狂犬病を持っているため、接触しないように注意が必要です。注意が必要と言っても噛む噛まないは野良犬の気分次第なため、できるだけ近寄らない、威嚇したりしないといった野犬を必要に刺激しないことが大切です。

交通事故

インドは人口が多く、車社会のため街を走っている車の数も非常に多く、加えて交通ルールもあるようで機能していない場合が散見されます。特に都市部では、交通事故や交通ルールを守らないことから渋滞が頻発し大きな課題になっています。近年では、交通の罰則金額が以前の10倍近くになり取り締まりを強めているものの依然として交通違反は慢性的に起こっており、道路を横断する際だけでなく信号を待っている時も気が抜けません。インドでは青信号は「注意して渡れ」だと思って、道路を歩きましょう。

対処と対策

人気ない場所に近づかない

インド在住の私はインドはある程度安全だと思っていますが、やはり日本とは違い深夜の出歩きは極力避けるようにしています。夜間の徘徊でトラブルに巻き込まれるケースもあるため、外国で過ごすときの基本的な心がけや用心はしておくべきでしょう。

よそ見をして歩かない

日本ではスマホ歩きが他人の迷惑になり社会問題になっていますが、インドでのスマホ歩きは生死に関わる問題になってきます。上述した交通事情のようにインドでは思いもよらない方向から車やバイクが飛び出してきたりします。歩く時は自分の身を守るためにも周りを確認しながら進むようにしましょう。

気を緩めない

インド人は基本的に人懐っこく、親切な国民性だと思います。しかし、万国共通で全員が善人というわけではありません。中には悪いことを考えている人もいるのは事実だと思いますし、筆者もそんなインド人に何度も遭遇したことが有ります。自分の身は自分で守るということを肝に銘じてインド生活を送るようにしましょう。

まとめ

以上、インドの治安についてでした。インドは最低限のマナーやルールを守りつつ、気を抜かなければとてもおもしろい国だと思います。ヨガ留学や旅行を最大限楽しむためにもインドを理解し、適応するように努力しましょう。

ヨガ発祥の地リシュケシュ滞在体験記

これが三度目のインド旅行。それまでの二回でデリー、アグラ、ジョードプルといった北インドやゴア、バンガロールなどの南インドを嗜んだ私が次に選んだ都市は、ヨガ発祥の地とも言われるリシュケシュでした。デリーから北へ車で6時間の場所に位置するリシュケシュはこれまでも行こう行こうと思いながら、そのアクセスの悪さからなかなか足が向かない都市でした。しかし、インドで出会った方々や情報を集めているうちにリシュケシュへの興味が大きくなっていき、ヨガを生んだスピリチュアルな街を自分の目で肌で感じたいと思ったのです。本記事ではそのリシュケシュ滞在を記していきます。

ヨガ発祥の地リシュケシュ

大荒れだったリシュケシュまでの道中

私がリシュケシュへ行ったのは9月の中旬、インドの首都デリーではまだ雨季が過ぎ去りきらない少しジメっとした時期でした。予め予約していたタクシーに乗り込みデリーを深夜に出発した私は、リシュケシュへの道中、不空き眠りにつきました。しかし、走り始めてデリーを抜けたあたりからその快眠は雨の後でひどく荒れた道路のおかげで2時間足らずで終わることになったのです。一度目を覚ましてからはその後も道の悪さから寝ように寝れず、そのアップダウンに一睡も出来ませんでした。そんな最悪の行き道を経て6時間半、リシュケシュに着いたのは朝7時頃でした。

リシュケシュの朝

ヘトヘトになりながらリシュケシュに着いた私は、駐車場に車を停めてもらい仮眠を取りました。というのも、リシュケシュの殆どのカフェやレストランの開店時間は朝の8時半からだったのです。1時間半程度の眠った後、私は近くのおしゃれなカフェに入りました。雨季とは思えない、清々しい朝。天気は快晴でキラキラ輝くガンジス川と山の緑をみながらコーヒーとサンドイッチを注文し席で待ちました。ガンジス川では現地の方が沐浴をしており、そこにはデリーの喧騒とはかけ離れた緩やかな時間が流れているのを感じました。

リシュケシュの人

朝ごはんを済ませた私は10時頃になると、目星をつけていたリシュケシュのアシュラムに向かいました。車は駐車場に待たせておき、リシュケシュの街を散歩がてらアシュラムまで歩くことにしました。しかし、なかなかたどり着くことが出来ず現地の方に何人にも道を聞いてしまいました。噂で聞いていたとおり、リシュケシュの方は私が持っている印象のインド人ではありませんでした。デリーなどの都市部では客引きや行き過ぎた人懐っこさが印象的なインド人でしたがリシュケシュでは、それは一切感じませんでした。お店の人は困っている外国人の私を見るや周辺の道について詳しく教えてくれました。もちろん、見返りを求められることはありませんでした。道行く人やすれ違う人も行き交うたびに「ナマステ」と挨拶をしてきて、それがあまりにも自然だったため人をもてなすという慣習が根付いているのだと感じました。リシュケシュの人は私をすぐにリシュケシュの虜にしました。これまでのインドとは全く違う、そんな印象を受けたリシュケシュの朝でした。

リシュケシュでのヨガ体験

ヨガの聖地リシュケシュ

リシュケシュは世界的にもヨガ発祥の地として知られている都市です。そのため、外国からも多くの方がヨガの体験をしにリシュケシュに来ます。プロフェッショナルな方の中には、ヨガが生まれた環境を一度その目で見ようと訪れる人もいます。日本ではヨガは人気が出始めて間もない文化ですが、世界では健康アクティビティとして主流なため多数の外国人観光客を出会うことが来ました。

想像を超える体へのヨガの負荷

私は今回がヨガ初体験。期待と不安を抱えながら踏み入れたアシュラムに待っていたのは、初老のヨガインストラクターでした。一生がヨガ歴と笑顔で語る彼は早速、ヨガの心得から教授してくれました。ヨガとはどのように生まれたのか、ヨガが我々に何をもたらすのか、熱くそして静かに語ってくれるその姿は、何か神秘的なものすら感じました。ヨガは基本的にハタヨガ中心に行われましたが、これが辛く、体は終始悲鳴を上げていました。これがヨガの本場だからなのかわかりませんが、心拍数までは上がらないまでも仕事で縮んでいた筋肉が引き伸ばされ、同時に止まっていた血液が流れ出すのを感じました。

まとめ

こうして私は初のリシュケシュ滞在を終えました。リシュケシュの人々、本場のヨガに触れ、インドの新たな一面を垣間見れた、そんな滞在になりました。インドは喧騒でカオスばかりではなく、このような穏やかな一面もあるのだと、またインドを好きになったリシュケシュ訪問でした。